蓋をしめる/窓枠
わたしは蓋をしめていた
あきっぱなしのものを見てしまうと
得体の知れない
なにかが
侵略をしに来るのではないか
感情は青ざめ
そして おののくのです
気付けば穴をみつめていた
ペットボトルの飲み口だったり
桃源郷への覗き穴だったり
と わたしの瞳が迷い込んでいく
奥に
奥に 何があるのだろうか
誰がいるのだろうか
知り得たい答えへの道とは
なぜこんなにも細苦しいのだろう
恐怖と謎に満ちていた
マンホールの下の都市伝説
井戸の奥底から這いずる女
どこか蓋を開けた先には地下世界があり
UMAや怪しい教団
はたまた財宝が
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