無し/kei99
 


一ミリの隙間もないようで

ただ真っ暗で

その僕の眼球と

瞼の裏の間に

今僕は居るわけで

その空間から涙ってもんは生まれて

生まれ続けて

蒸発し続けているわけで

まただ

まだぬるい

ぬるいと

叫び続ける俺が居るわけで

その不安は

孤独は

絶望は

生ぬるくて

俺の周りにへばりついて

粘着質な独特な臭いを出しながら

俺の

目から

鼻から

耳から

肛門から

毛穴から

男のいきり立ったそれを

女のアソコに捻じ込むように

俺の中に入れてくる

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