ジャズ入門/A-29
 
ーギーとベス』(1935年)の第1幕で歌われた子守唄とは隔世の感がある。それはもはや最低生活を送る黒人向けの慰み音楽などではなく、都市生活者のための洗練されたアフターファイブBGMと化している。
http://www.youtube.com/watch?v=N090STPx-2M&feature=related

とにかく、ポピュラーミュージック史上においてこの曲がどういう位置づけを辿ったかを追ってみるのは面白そうだ。作曲者であるジョージ・ガーシュウィンがロシア系ユダヤ人の移民の息子であり、黒人音楽好きの白人であったというのも興味深い。なお、作詞はこのオペラの原作者であるデュポーズ・ヘイワードということだが、この人が黒人であるかどうかは調べても分らなかった。

黒人にとっても白人にとっても『サマータイム』という曲は、その曲をどうプレーするかという点で、他の曲には無い意味合いを持っていただろう。
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