辿り着きたい/高梁サトル
 
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紺碧の空が紅く燃えている
何かを予言するように

逆方向に流れていく 蜂蜜色の雲を眺めていた
握り締めている 何度も確認した時刻表は
文字が見えなくなるほどかすれて 消えて
蝶の羽ばたきのように軽い記憶だけが
鱗粉の舞う向こうに 蜃気楼のように揺れている

鼓動より少し大きな振動に身を委ねて 目を閉じる
駆け出したいつかの後ろ姿が
幾条もの白い糸で瞼の裏に編み込まれて
緩やかな残像の軌跡を描いてゆく

一体何処に繋がっていくのだろうと
目を凝らして



奥深い襞の間で
メトロノームの針が過去と未来を反芻している
終わることのない旅路を
使
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