まどわく/窓枠
 
夜光の界隈は大人の情事
そんな恥ずかしいこと
言えるはずもなく


わたしの
視力が役立つ範囲は狭い
それにしたって
腰をおっことしてまで
見る ものの価値ほど
十二分にも
役目を発揮しているのだと
わたしは思います


街中にちらばる人影
路地裏からしか入れない
寂れたビル群

 なにもかもが成長途中

まな板と勢を張れるほど
ぺったんこな
わたしのおっぱいでも
努力だけは惜しまず
「希望はあるのよ!」
そう思うことで
堂々と生きらていられる


そろそろ
いえ そもそも
枠なんてものを
取り外してしまいたい
たとえわたしが型通
[次のページ]
戻る   Point(3)