走り書き。ヒトにとっての色とは何か。/小池房枝
 
光の波長のある部分からある部分まで、ヒトにとっては黄色、朱色のどの辺からか可視光区間のぎりぎりはしっこまでですよね。棹体と錐体にとっての物理的刺激の、ある範囲なわけです。そのひとの認識にとっての。あらためて調べてみるとやっぱり個人によって微妙に違いがあるそうで、稀にひとよりも見える範囲が波長の短いほう長いほうにずれている人がいたり、波長に対しての感受性のピークが違っていたり。
 「赤」という言葉について考えるなら、言語学です。言葉ですから。人類にとっての自然言語が数千あるなかで、色彩についての語彙がもしあるならばまず何と何、という出てくる順番、何ゆえか人類にとってユニバーサル、共通している順番が
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