放課後パーク/山中 烏流
 

幸福というのは、誤りだと知る


ひとりで歩ける道の、その安全に
言葉を忘れていく足元

影が落ちていく横で
お気に入りのコーヒーを
ボタン一つで手に入れる、妥協




高台のベンチ
誰かを真似た、缶コーヒー

ひとりきりで橙/木の上からの内緒

勢いで投げた紙飛行機
落ちる、
空き缶の音

捻りすぎた水飲み場/笑い声

シャッター音
シャッター音
シャッター音





大きめのTシャツと
その中に住む鳥の想像
そして
終わりを謳う、混ざり合った空

木屑の上で横たわる体の
しかし、触れることはない肌に
何かを思いついて
それから
忘れてしまった





どこまでも閉鎖された

私の話





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