三千世界/
 

さようなら、の数だけが大事にしまわれて

もう取り出すことも無い、かもしれない

でも

ありがとうが言えて良かった
ありがとうが言えなくてごめんね

有ることは難しいのに
そこに居てくれたから



空ではじけて
緑にたおれて
海にしずんで

たくさん泣いてきたのかもしれないけど

今は、知らなくていいし
思い出さなくてもいいんだと思う

でも、できればもう少し笑っていたい、かもしれない

意識にがんじがらめにされても
笑い転げることが好きだ



忘れないさ

三千世界にただ一人だ

どんなに終わりを繰り返しても
星の数がいくつあっても

いつか何にも見えなくなっても

どこにもいなくなっても


もう、大丈夫


なんにでも形を変えて


また、日が沈むまで遊ぼうじゃないか






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