泣きっ面のロメロ/窓枠
ひとすじ、の 細道を辿る
わたしの集大成が惜しくも
失恋をしてしまったようで
ドミノ式に崩れ去っていく
ほのずっぱい雨
これは天気予報のいじわる
わたしの真っ赤な靴を探して下さい
掲示板に書き込んだ のち
校庭の隅っこで根を伸ばす
友達の帰りを待つ少女が傍らに立った
傘をささないでどうしたの、と聞くけれど
雨音に通せんぼされて届きはしない
(いじめっ子なんてそこらにごろごろ
してるから、AとかBとか呼ばれてる)
無言の境界と
ぼっち
な、わたし達
知り合うことはしないまま
さよならを交わした
もう一度、会えたなら
晴れた日にしましょう
自慢のお化粧も落ちちゃって
眠気と寒さとイライラと
全身を振らしながら、しおれてゆく
さよならの意味を考えれば また
跡を辿らなければならないのです
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