残響/
相羽 柚希
普段見ない雑誌を読んで
髪の毛の毛先を切り揃え
真新しい僕になったなら
貴方は振り向いてくれるの?
夜明け前 硝子の空
紺碧に滲んだ白光
壊れかけのヘッドフォン
突き刺したらラジオDJ
――早朝の時報に嫌気がさす。
普段聞かない音楽を聴いて
好みの情報取り揃え
相応しい僕になったなら
貴方は振り向く、と…
勝手で 我儘
自由で 気まま
意地悪で からかってばかりの
貴方の笑い声が
愛おしすぎて、残響
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