黒頭巾ちゃんと仮面舞踏会/チアーヌ
しかけてきます。
「うん。もう疲れちゃった。眠いの。だから帰るわ」
「そっか。今夜はもう満足した?」
「そうね。楽しかったわ」
「そうか。そりゃ良かった」
おおかみはいつになく、優しくそう言いました。
そうして、おおかみに腰を抱かれて、迎えの車のところまで行くと、黒頭巾ちゃんはもうすでに目がくっつきそうなほど眠くなってしまいました。
会場へ来た時と、同じ運転手が二人を迎えてくれました。
車に乗り込むと、運転手は来たときと同じように、半透明のスクリーンを下げ、薄く静かに音楽を流してくれました。
「マ・メール・ロワ」を。
黒頭巾ちゃんはおおかみの膝に頭を乗せ、そのまま眠ってしまいました。
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