まなざし/
楽恵
冬のあたたかな陽射しに気づいて
ふと顔をあげたとき
たまたま貴方と眼が合った
その時、貴方は何も言わなかったけれど
私にはすぐ貴方が言いたいことが分かった
私たちはひと言も言葉を交わさなかったけれど
私には貴方の心の奥が分かったし
貴方は私の気持ちが理解できた
春を待つ季節の
淡くあたたかな陽射しのように
貴方の心を信じています
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