チューハイ/ゆるこ
 
じゅくじゅくとした
痛みを 分け与えながら
血まみれの軌跡を眺めている

(いつだって、第三者きどりで、傍観を決め込む、よっぱらい)

言葉は鋭く
胸をえぐっては 腐るまで所有する
どうしようもなく悪趣味

(深夜のネカフェで暴言三昧 明日は着実にこっちに来ている)

だいじなもの 優先事項 すべてもう感じない
ただただアルコールに夢をはせて
明日の後悔にむけて歩いてるだけ

(いつか殺した、光の死骸)
(それはまるで、いきすぎた夢の話、虚無)

咽返る(むせかえる)雨(6月の市バス)のなかで
もう一度(子宮から)生まれたい(よっぱらい)

じゅくじゅくとした
森のマンホールの中で
きらびやかに踊りながら
何度目かの自殺を図った

(特急電車は止まってくれない)
(瞬きすら、億劫だから)

執拗に

潰れた瞳がゆれていた

(8月)


(先ほどからずっとかぜの音がする)
もしかしたら私だけのものかもしれない


ああ。



幸せ!!!!!!
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