【批評祭参加作品】批評なんて書く気も読む気もしねえっていう、僕へ/葉月二兎
僕にとっては、ね―――クソッタレ。でも本当に詩がイメージを書かなければならない必要なんて、蟻の涙ほども、全然ない。
僕たちはあまりにも簡単な言葉で伝えられることを、わざわざ詩にしたがる。それもわざわざ難しい言葉を使ったりしてね。別にそれは悪いことじゃないけど、詩なんかにしなくてすむなら、その方が遥かにずっといい。「好きだよ」、「愛してる」、「綺麗だよ」……でもそんなことは本人にちゃんと言った方が人生は上手くいくかもしれない。恥ずかしいって? 気にすることはない。今は詩を書いちゃってるって、暴露される方が恥ずかしい世の中なんだから。ともあれ、時たま神様の気まぐれってやつは、たとえそいつがど
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