『批評際参加作品』私が読みたい詩-実存と世界性/ダーザイン
能力、要するに基底現実(実存の存在様態「世界内存在」)に下支えされていない文章を私は評価しません。どんな飛躍も、飛び立つためのしっかりした足場、デッサン力に下支えされていなければなりません。デッサン力が無い絵描きが抽象画だと言ってぬたくりものを書いて誉めたたえられている様子を見るのは私には実に滑稽なことに思われます。どいつもこいつもイデオサパタ志願かよと。
皆様方には大道を歩んでいただきたいと思う。言語派とやらのぬたくりものと老人のつまらない身辺雑記で書店に置かれることがなくなった商業活字詩誌の中から、光冨郁也さんの大変上等な文章を見つけた時、私は思わずユリイカ! と叫んだものである。光富
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