【批評祭参加作品】失われた「鈴子」を求めて/香瀬
 
名前を含んどるけど、
――「メアリー」と「愛と歩いて」と「「一条さんが」」はタイトル拝借やけん除外して、そうすると8作品か。
――約六分の一って多いのか少ないのかわからんけども。

 いつの間にか公園中の子供たちの数が倍になって夥しい子供たちがパソコンの周りにあたしたち二人の周りに集まってきていてとてもうるさいしドトールのコーヒーが薄くてぬるくてあたしの気分はとても最低だった。パソコンの隣で煙草を吸うと嫌な顔をする彼を無視してあたしはポケットからキースを取り出し火をつけて深呼吸するの。

+++

 「つまり」から会話を始める人間が苦手で、それは「つまり」接続詞が何とも接続されてい
[次のページ]
[グループ]
戻る   Point(15)