【批評祭参加作品】失われた「鈴子」を求めて/香瀬
さんって人の作品がマジおもろいけんさ、ちょっ読んでみ!
滑り台ブランコ砂場シーソー鉄棒ジャングルジム。子供らは公園いっぱいに広がっている。黒い肌、白い肌、黄色い肌。滑り台から降りる女子のスカートが捲れるのを見逃さないままブランコから飛び降りてずっこける男子を砂場で笑っているキラキラした女子ども、そいつら横目にシーソーで好きな女子の話題に耽る茶色いシャツと青いシャツの男子二人を鉄棒に寄りかかってませた噂話に耽るミニスカの群れを確認していると、彼からノート・パソコンを押し付けられた。「文学極道」っていかがわしいサイト名だねって言ったら「さっき言ったやん」って返された。画面上に一条さんって人の作
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