【批評祭参加作品】詩人は、ことばだけで勝負するんだ!?/角田寿星
 
「詩人はことばだけで勝負するんだぞ」という強烈な自負とか、(言っちゃいますよ)田村隆一というネームバリューが邪魔した結果なのかな、と思います。


このイベントが一回こっきりで終わっちゃったのは、返す返すも惜しいことでした。毎年でなくてもいいから、この朗読会が定期的に行われていれば、詩の世界においてかなりの大イベントに成長していた可能性がありました。少なくとも「詩のボクシング」以上のインパクトがあったんじゃないか、と。その意味では、詩界は千載一遇のチャンスを逃したとも思われます。
続けられなかった真相は何でしょうかね、いくらでも考えられます。演出家のスケジュールが取れなかった、蜷川さんが詩人に愛想を尽かして「もうやらん」と言った、実は予算的に大赤字だった、局のプロデューサーが「これやっぱつまらんわ。もうやめ」とツルの一声、などなど・・・まあぼくは参加者でも当事者でもないんで、勝手な想像を巡らして楽しんでいます。


[グループ]
戻る   Point(10)