変わってねーのは夕日だけ/プテラノドン
 
「お前、副坦のこと好きなんだろ?って言ったんだよ。」
「クソむかつきますね。」
「だろ?その時、名前忘れちったけど岬にいたんだよ。で、その先にカワイが立つの見計らってよ、背中に飛び蹴りしたんだよ。」
「死んじゃいますよ。」
「ちゃんと柵あったよ。柵に思いっ切りぶつかってたけどな。」 
「そのシーン、生で見たかったっすよ。よく退学にならなかったすね。」
「いや、退学かもなって思ったよ。その日の夜、先生らが全員集まってる部屋に呼び出されてよ。『学校辞めることになっても文句ないな』ぐらいのこと言われたかんなー」
「ビンタ喰らいながら」
「ビンタどころか、誰だっけかな?あの体育の柔道馬鹿に
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