変わってねーのは夕日だけ/プテラノドン
ていた。
「はい、お前の分。」
「あざっす。おーちゃん、今仕事終わりっすか?つーか、その作業服、そこで働いてたんすね。」僕はスーパーの駐車場とフェンス一枚隔てた向こうにある食品工場を指さした。それから煙草を一本おーちゃんに渡して、ライターの火を点けた。おーちゃんは無言で応え、口から煙を吐き出した。
「そうだよ。そこで働き出して四年位かな。お前は仕事何やってんの?時々パチ屋にスーツで来てんじゃん」
「学校で先生やってますよ」
「マジかよ!すげーな!」おーちゃんは口から煙を漏らした。
「ふざけてますよね。」
「いや、いいよ。お前そんなに頭良かったっけ?」
「ぎりぎりっすよ。」
「
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