変わってねーのは夕日だけ/プテラノドン
「副坦の先生、そのこと知ったらめちゃくちゃ喜びますよ。何て名前の人ですか?」
「ナミキ。俺が卒業する時、一緒に学校出てったからお前ら知らねーだろ。」
「ナミキ…。知らないっすね。」
「お前先生やってんだから、これから会う機会あるかもしれねーし、その時はよろしく言っといてよ。」
「言いますよ。ナミキ先生、泣くんじゃないっすか?」
「泣くんかなー」おーちゃんは記憶を呼び覚ますように遠くを見ていた。笑っていた。
「面白いっすわ。」あらゆる可能性の一つとして
「何が?」
「生きてんのが。」あらゆる可能性の一つとして
「パチンコの方がおもしれーよ。」おーちゃんはうそぶく様に言った。
「
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