うま跳び/snowworks
 
背中を丸めて屈むぼくに

子供が飛び掛り

反対側へ跳んでいく

衝突しそうな予感

ぼくは縮こまり

両の腕でふくらはぎを抱え

ああ この一方的に受動的な恐怖

懐かしいな

かつて

この感情なら

誰かに味あわせたことがある

それが誰なのかは曖昧にして

ぼくはその人の目を覗き込みながら

ごめん

と謝ってみる
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