山中行/
ゆびのおと
ゆるやかに
どこまでも登ってゆく
木の間道
(日は暮れかかり)
一足は
永遠みたいにながい一瞬の
連続する軌跡を のこして
ひびく
ひびく
ぱたん ぱとん とたん ぐりっく
yugyun gyawyan jyuoss gyuoss ・・
汗もよいの 木のかげ
笹やぶの諦念
地の底 哄笑 すがる視線
小石の放射 赤 ・・
鮮やかな交信が満ちる
満ちるもの 持てるもの しかし許さぬものの
瀬戸際に生きる音を
聞く
鮮やかな
凛とした
道標のように
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