インド旅行記10(バラナシ)/チカモチ
い味にしないよう、しきりに注意していました。
約束通り、卵の部分は妹が作りました。生卵を溶き、牛乳を入れて生地を作る彼女を不思議そうに見守るインド人たち。「これがジャパニーズスタイルのオムライスか」と珍しそうにつぶやいていました。
私は何でもいいと言うと、パプーはカレーを作ってくれました。インド人の調理の様子をじっくり見るのは初めてでしたから、面白くて仕方ありませんでした。まずマサラを作り、野菜をからめて炒め、しんなりしてきたら水を入れて煮込む。後からじゃがいもを入れてさらに煮込む。
途中、味見させてもらったのですが何となく物足りなかったので、スパイスを追加してもらうようお願いしました。「そうなんだ…」とパプーはなぜか嬉しそうにしていました。
作ってもらったカレーはとても辛く、とても美味しかったです。姉妹たちもふんわりとしたオムライスに満足そうでした。
その後、2時間くらいおしゃべりして部屋に戻りました。たった二晩だったけど、屈託ない彼女たちと過ごした時間は、数少ない明るい思い出のひとつとして心に残っています。
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