R.S.V.P./月乃助
がって、
あたしは、確かなものばかりをもとめてる
網膜をひらけば
ガラスのふちに
確かに立ち尽くす 人の波がみえるはず
何もかわらない街の 席を立ち始めたものたちの騒ぎに
人々は笑いながら、うれしそうにいく
もう、終わってしまったのですから
幕間などではなしに、
つなぎとめる方法など ないのなら
それを知るためにやってきたのかもしれない
それだけの ために
観客の 隣のものへの無関心な
すべてを舞台へ集中する 貧欲さに
とまどっていました
つめたいままでもよいのです
なげられた花の 香りもきえるまで
過ぎ去ってしまった、明日の
終わったのなら 求めたものをたしかにひと時は、
この手にしたのですから
それでも、
背をむけたそこに
幕はさがり続け、
どうしてか
大きくゆっくりと、
今は揺れるばかり
Note: R.S.V.P. 返信を請う
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