365分の1としてのクリスマス、あるいは本のカバーについて/robart
I want the toys of other boys
I want a knife and a gun and things
But Mom and Dad will not give in
地下鉄から少し歩いて大通りに出るまでに、4人のサンタクロースに鉢合わせた。
二人は男で、二人は女だった。
ちらつく粉雪と、時折吹く強い北風に肌を震わせ、いずれ半額になるであろうケーキを(プレゼントしてくれるわけではなく)それでもなお売ろうとするミニスカートのサンタクロースなどを横目に見ながら、僕は何とも言えない気持ちになった。
「クリスマスは華麗にスルーするものだよ。」
僕
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