silent night。/aokage
 




聖なる夜の歌が聴こえる。

星々が「おかえり」と囁いている。

舞い降りた彼の元へ清廉なる粉雪が降りそそぎ、

母なる大地の息吹きが彼の頬を撫でる。



此の日の為、彼の為、

そして何より愛するモノ達の為、

世界は粛々と準備をしてきたのだ。



彼は最愛なるモノ達の歓待に歓喜し、

ソレ等を侵す不浄なモノを受け入れる。



そして引き受けたその汚れを浄化する為に、


彼は再び遥かな高みへと、


還ってゆくのだ。







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