埼玉出張記/相田 九龍
て、一人ひとりの心遣いの温かさというのはどの街でも変わらないものだな、とそんなことを感じた。
15日夕方。池袋のジュンク堂に行った。本の在庫数が日本一だそうで、八階建てくらいのビルが全部本屋になっている。
三階が文芸書籍のフロアとなっていて、詩集と詩論と批評が別々にしっかり市民権を与えられていた。他の本も見る予定だったが門限までの三時間、いっぱいいっぱいそのフロアで本を見ていた。
三角さんの詩集は本屋でよく見るが、最果タヒさん、文月悠光さんの詩集も当たり前のように置いてあった。最近刊行された文月さんの詩集に対する批判を伝え聞いたことがあるが、そりゃ彼らが嫉妬しちゃうのも仕方
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