ばらばらの/sk
目が一つだけあって
片足は長めに
人さし指は短めで
そういうバランス感覚を身につけた人たちが暮らすところで
僕は疎外感と戦っている
猫はひたすら好戦的に
肉球は床に飛び散ったガラス片のように血をもとめていた
算数としての時間感覚は役にたちそうもないので
僕はとりあえず太陽を見る
そうすれば小さな明かりにたむろする
コンビニの前の少年達の美しさを感じられて
汚いものにはそういう気持ちで接していたら
いつしか、左手の爪が無くなっていた
精神的な進化を遂げた植物が
哲学的なその配色にいらだっていた
この矛盾こそが一つの答えで
緑色の効能を
薬にして飲み込みたい
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