【140字小説】サボテン他/三州生桑
 
幸せになるわ! もうすぐ!」


【踏み切り】
塾から帰った僕は、温かい夜食を食べながら父に話しかけた。「さう言へば、さっき踏み切りで、知らない女の人に声をかけられたよ」「バカッ、そんなこと言ふもんぢゃないぞ!」温厚な父が血相を変へて怒鳴る。「昼にそこの踏み切りで飛び込みがあってな……何て言はれた?」「お父さんによろしくって」





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