きみのいっちゃん好きなとこ/あぐり
 
せるしかでけんかった 
きみはよぉ泣くんやけども 
ぜったい声はあげへんから 
私はきみの声が死んでくんちゃうかって思ってる 
それを殺してるんは 
やっぱり私なんやってのもわかっとるんよ 
好きなんや 
ほんまに 
そんな嘘言うほど私 
さみしい人間とちゃうから 
うまく説明とかでけへんのやけども 
それでも信じてほしいんは勝手やろか 
たまには白い服も着るし 
夏にはマフラーもはずすんやけど 
心はそないかんたんに着替えられへんから 
ずぅっと私のまんなか、くるんどってほしいよ 
好きな理由、 
そない言うてほしいんやったら言うけど 
どうかもう泣かんでな 
呆れて、そないなことなん?って笑ってえぇから 
どうかもう泣かんでな 
きみのいろんなとこが好きやけど 
いっちゃん好きなんは 
きみの声やで 
私の名前呼んでくれる声やで 
まぶたのうらはじけて 
私に明日をくれる、きみのそのまんまの声やで 
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