はしばしからふるひかり/あすくれかおす
うひとり歩きできるほどに
喧噪を抱えている
たとえば今ねむることだってできるんだよ
夢をみることなんてたやすい
土手に座って待っていてもいい
端々から 届ける ひかりは 静かに 送信してる
ひかりを
そう信じてる
◯
ガイガーカウンターが赤色ランプになる
ぼくらはその夕暮れにいる
あたしはまだスカートを脱ぐことができずに
寒いねって両手で 肉まんをぬるめている
いるって、寒いね?
いるって、ぬるくなるねえ
切り合った 髪の毛が舞った
たくさんの/か細い闇の色
ぼくらはその暗がりを待つ
◯
壊れたジャックポットのように泣かないで
どういうわけか溢れ出すものを拾って
ささいなものに興味を持て
ありきたりな浅瀬に深く沈め
なんにもない空き地に勝負を挑め
そしてそこに
とてつもない何かを感じたなら
誰を、誰が始めたっていいだろう
おれたちは、
まだ、
その手前にいる、
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