<これは、死のようなモノ> 〜 川村透さんを悼む/藤原 実
 
ぼくは十代の頃に少し詩を書いていたのですが、それは数年で終わり、その後は十数年間詩作から遠ざかっていました。ふたたび詩を書くようになったきっかけは、十年ほど前、はじめてパソコンを購入し、パソコン通信のニフティサーブに入会し、そのなかのコンテンツのひとつであった「現代詩フォーラム」をのぞいてみたのがはじまりでした。

「現代詩フォーラム」にはとてもおもしろい人たちが集まってきていて、その中でもぼくが「このごろの詩はこうなのか」と驚いたのが、阿ト理恵さん、大村浩一さん、そして川村透さんの作品でした。ぼくには彼らの詩がよくわからなかったのです。

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『六月の森カーゴ・カルト』 川村透
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