/結城 森士
誰もがその道をたどる。
現代社会の恩恵を受けて生きる ということは、汚れていくということだ。
記号化された社会に染まっていくということだ。
混沌とした天使の美しさから、整理された、記号的な存在へと変化していくことだ。
この世界で生きていくということは、汚れていくことだ。
これらは、中学生のときに考えていたことだった。
もちろん二転、三転して、それ以外の考えにも触れてみた。
しかし、今になって私は再び、こんな風に感じている。
この記号化された社会で大人になって生き延びていくということは、
単に汚れていくことでしかないんだということ。
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