世を去り逝く詩友への手紙 〜追悼・川村透さん〜 /服部 剛
はMixiの紹介文に僕のことを書いてくれた( 冬のある日、僕は旅人と一緒に、伊勢うどんを食べた。まっすぐで暖かく、柔らかい。どこか懐かしい醤油の風味の無骨なほど実直な一杯のうどん。詩の話をした。朗読の話をした。社会の話をした。湯気の向こうで目を細めていた、それが、彼だったのだ。)そして僕も嬉しく思い、川村さんへ( 数年前の年末、お伊勢参りへの一人旅をしていた僕は、伊勢うどんを食べながら鳥羽の詩人と語り合った。素朴な人柄の中に、熱い想いを秘めた人。時が来たら、またお会いしたいです。)という紹介文を書いた。印象的な旅のひと時の語らいを終えて、料理屋の暖簾を潜って外に出た後、人気無い年末の夜の宇治駅構内
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