整合的不整合/snowworks
 
何らかの立場が必要だと無理に肯定しながら

大体煙の粒子の細かさを推定するだけの物理的・化学的知識が自分に欠いているのだろうし

蒼い空に吸い込まれていく

9時間もたっぷり睡眠をとった僕には

思考の対象が必要なだけかもしれない

つまり対象が僕の注意を喚起させるのではなく

僕は思考する存在として

独立しており

自意識は0.5mあとから追いかけるだけ

煙は薄暗く光る雲の一部になっていき

煙と雲の境界はどこなんだろう

そもそもなぜタバコに火をつける必要があったのか

必然と偶然の違いは何か

偶然火をつけたのか

これは運命だったのか

必然と偶然の違いはおそらく人間のなかにしかないだろうが

なぜ理由ばかり考えるのか

考えることを中止するわけにはいかないのか

吸い殻を捨てる場所がないことの

理由まで考えていると

朝日が顔を出しそうだし

本当は漂っているだけだと思う

煙と同じで

自分が

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