2009.12.5 メモ/結城 森士
 
ていたんだけどな。

昔からよく聞く話。
ぱっとしない青年が、みじめにクリスマスを過ごす。
何かに救いを求める。
スヌーピー。トムとジェリー。
良いなぁ、良いなぁ…。良いなぁ…。
笑いそうになる。涙がこぼれそうになる。
そっか、これが希望なんだ。
絶望の中にいないと、希望は見えないんだ。
絶望があるからこそ、希望が輝いて見えるんだ。

だから僕は、絶望が好きなんだ。

だから僕は、孤独が好きなんだ。

見る側じゃない。
与える側になりたいんだ。
だから、自らそれらを見ようとするんだ。欲するんだ。


先生
希望を描きたいです



夢を見た。
俺の引退試合に
S治が俺に写真と手紙を渡してくれた夢だ。

ああああ
ああああ
ああああ
辞めちゃうのか
忙しくなるんだろうな
がんばれよ
一緒に行こうって言ったのに

そう書いてあった。
写真はH政大学。
彼は今、実業団の選手。
俺は…?

うつむくと、涙は止まらない。
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