架空の国と、マクドナルドでゆっくりと立ち上るタバコの煙/robart
僕の存在を否定してきた。僕が少しでも反論をすると、僕の脳内のニューロンは一斉に言論圧殺を試みてきた。激しい頭痛が何日も続くこともあった。嘔吐と発熱も伴った。
僕はついに我慢が仕切れなくなった。昨日僕はA国に宣戦を布告した。A国議会もその日のうちに僕に対して宣戦を布告した。双方が自分たちの人権を主張した。僕は勿論僕が正しいと思っているし、彼らも彼らが正しいと思っている。戦争とはそんなものだ。
民主主義のA国は、何をするにも議会の認可を必要とした。そして100万の人間を統率する必要があった。彼らは軍隊を前線におくり、(無論、僕は軍隊など想像したりはしていないし、そもそも前線がどこにあるかな
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)