芯/新守山ダダマ
 
全ての心に草冠をつけろ
そうすれば心が折れることはない
みんな王様だから堂々とするだろう
折れたら終わり 曲がったら終わり
そして人は硬く真っ直ぐ走り出すのだ
言葉を綴り始めるのだ
文字はカーブしても心いや芯はカーブしない
文字のカーブは心地よいグルーヴとなり
人は言葉で踊りだす
身をよじらせても心いや芯はよじれない
いやそれでも人だから 折れることもあるだろう曲がることもあるだろう
それでも俺たちには言葉がある
言葉を作ることができる 言葉を覚えることができる
言葉を貯めることができる
言葉で俺たちはよみがえることができる
心にはいつでも 草冠をつけることができる
可能性なんて本当にあるのか知らない
でも少なくとも可能性という言葉を知っている
この言葉は一生俺の中で鳴り響くだろう
可能性! 可能性!
だからそう!言い続けて俺は生きていくだろう
大丈夫、そこには草冠があるんだ
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