幕を下ろして/AKiHiCo
過去を投影した珈琲
まだ熱く舌を痛める
傷となって疼けば
記憶し続け
消えない
飲み干したら溜息
共有した時間を遡る
悲しくはない
寂しくもない
傍にアナタがいない
ただそれだけの
出来事
散らばった思い出を
踏み付けて明日を探せば
切ない誰かの笑顔
あんなに一緒だったのに
運命なんて存在しない
舌の火傷はアナタの所為
考え過ぎるから熱さを
忘れて口に含んだのだから
この火傷が消える頃
アナタを忘れよう
だからアナタも
私をどうか過去の箱に
仕舞って下さい、
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