カウントダウン/
霜天
あなたから十秒を譲り受け
その使い道を一日をかけて思案する
可能性は枝葉となって
折り重なるように裾野まで広がり
結局いつも、空は見えないままで
時計の針は短いほど遅くなり
重なり合ったところで静止する
描いてみせたその景色に
私も、逃げてばかりなのだ
あなたのいない日
どれだけの空想を辿れば
この数式に答えは見つかるだろう
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