11月のボーイズラブ特集/済谷川蛍
 
った2度と取り戻せない華やかな時間を持っているのではないだろうか。しかしどうやって声をかけたらいいのかわからない。たとえばこんな方法を思いつく。

 女子高生のスカートをめくる。
 黒。
 キャア!
 動かないで!と言って、カタツムリを見せる。
 スカートについてたんだ、と言ってカタツムリを生垣に逃がす。
 タバコに火をつける。
 「お茶でもどう?」
 「えっ、いや……あの、いいです…」
 彼女たちは一斉に道路の方へ去っていき、高野山交番に行くことにする。
 俺はココストアで夕飯を買う。

 次の日、ロッカーに「事務室に来るように」という紙が貼ってあ
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