夢と記号に関するメモ/結城 森士
 
ではない、何かで理解した。

『夢の中の無意識は、人類の歴史が眠る宝庫』

元型
合一
一体

(生命は元々1つの存在だった)
(生命は元々1つの生命だった)


理解した瞬間、自分は発狂すると思った。
通常の人間が理解できるものではないからだ。
そして、理解するということは、言語を否定することだと知った。
言語を捨て去ることでしか、本質は理解できないということを知った。
人間は、言語に縛られてしまい、真実を見抜く力を失った。

理解したことによって、言語、そして論理性を失うと知った。
それは大きな恐怖だった。

結局、その「理解した内容」を言葉にしようとしたとき、「理解」は崩壊した。
言葉によって記号化することの出来ない「解答」だったのだ。

つかみかけた理解は、夢の内容を忘れていくと同じように、曖昧に遠ざかっていった。
その頃から、夜驚に悩まされている。

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