芸術とエンターテイメントの対立に関して メモ/結城 森士
ってしまうだろう。しかし、大人になるにつれて、「苦味」の持つ良質な味覚に惹かれていくかもしれない。
本物は本物を見抜く。知識の差だ。3万円のバイオリンの音色も、弾き手の技量が良ければ優れているだろう。しかし、300万円のバイオリンの音色は、3万円のバイオリンには出せない味とコクがある。それは、深みを知るもののみが見分けることの出来る芸術である。
「映画は商業が前提だ」と言い張る批評家たちは、大衆の素人知識に迎合し、長いものに巻かれ、レベルの低い表現方法を評価しすぎている。
3歳の幼児には、コンビニのチョコレートしか売れない。売れるものが正解であるならば、コンビニのチョコレート
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