二人の戦おうとする闇/番田 
 
はゲーム機の電源をつまもうとしては、どこへ向かえるわけでもない人生についてを大変嘆いていたようだった。蓋を指の先にすると、CDは熱をはらんだままのような大回転を、しようとしている。ベッドのところに僕の友達であろう人間はもたれて、灰色の煙といったものを白くする。僕らはまだ子供だった。闇にも足をのばしたことはあるし、そういった挙動にも慣れていた。最近ではコカインを体じゅうに向かって、出しているし、情報のようなものによって覚醒に関する思いのようなものも幾分身につけようとしてすらいた。


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