黒孩子・名古屋レポート/鈴木陽一レモン
 
れど、朗読表現を音楽ファンにも
広めていくには重要な課題だから、僕は、これからも求めていきたい。
ビート。グルーヴ。ファンクネス。ダンスポエトリー。

休憩を挟んで、桑原滝弥。20分の書き下ろし新作。
伝説の「船木 vs ヒクソン」戦を中心として現実と虚構をないまぜにした
イリュージョン・ドキュメント。詩なのか?詩なのだ!桑原節、炸裂。
船木の記者会見完全コピーは格闘技ファン感涙もの。あるいは爆笑もの。

ラストに、三角みづ紀。
生で見るのは初めてだったけど、生で見て、いよいよ
その存在感にやられた。アートだったんだ!
そこに、ステージに存在する、三角みづ紀は動く彫刻であり、舞踏であり、
アートなのであった。つまり詩なのだった。 そして、声!!
もう、これ以上1ミクロンもズラせない、そんなジャスト感がある。
あやういライン上で、琴線を震わせる、その声の感じ、ちょうどええ!!
ちょうど ええでしょう。
アカペラと、パーカッショニスト井谷享志さんとのデュオで、
たっぷり10曲、堪能。

いい夜でした。
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