空の下の私風景/月乃助
 
        早めに治したほうが
羽をやすめることも       良いでしょう        
できるだろう          よいですね 】

ただ生きることさえも    【 二階建てのバスは、
わずらわされぬ         広告の迷彩模様
無音の星のひろがりのなかで   秋の枯葉に
目をとじて           溶け込もうとしている
眠りにつけばよいだけ      なんてね 】
       

なんの音も届かない     【 ―今週の金曜日ね
その高み、に           雨が降ったら
あたたかな夢をみるがため     迎えにいってあげる
そこでなら、           ディナーは
おまえの体はいま以上に      五時からってことで
軽くなって ひとをうらやます   忘れないようにね
はず               時間にうるさいから 】





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