田舎者/
ふくだわらまんじゅうろう
田舎者なんです
心も
身体も
だからいつでも
思い出します
寂しいときでも
どんなときでも
まるで
お風呂の
薪の
泡の
山の向こうに沈む夕日の
雑木林の
とげとげの
それでも遠くで
豆腐屋の
自転車下校の
せせらぎの
あなたのその手で
すくった水の
田舎者の
静かな根性なんですよ
だからといって明け方の
あなたを思って独り微笑んだりなんか
しないわけでもないですよ
だから
田舎者なんです
あなたも
私も
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