愛昧/愛心
きっと気づいてない
君は 優しいから
そして 分かってもいない
曖昧な境界が どれだけ
僕を不安にさせてるのか
空と海
夜と朝
鏡に映る 紛い物
君は僕を好きだと言う
僕は君を好きだと言う
その二文字の意味合いを すれ違ったまま
僕は気づかない振りして
君は何も知らない
その無垢な優しさは
残酷に 僕にしるしをつけるのに
拭っても 洗っても 擦っても
こびりついて離れない
僕の見えないところ
君だけだよ こんなの残していったの
まるで傷跡のようだと
喩えの醜悪さに嘲笑(わら)う
声にならない雄叫びをあげ
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