Roughly Friday/BOOKEND
 
まっていく町並みをめくっている。

どうしてと聞かれても、何て答えりゃいいのかなんて考えたくもない時がある。
秘密を打ち明けるには勇気よりもタイミングが大事だろ?
だけど本当はつまらない理由を話したって何一つ面白くならないからなんだよな。
仕方がないから1日1コだけやりゃイイやってコトにして残りの時間は思う存分遊びほうけてしまおうかと。

暗がりに吸い寄せられるように胡散臭い夜に胡散臭い人に胡散臭い店へ連れて行ってもらった。
そこではヤハリ胡散臭い人々が胡散臭い話で盛り上がっていて、そして誰もが素顔を隠していた。
夜になると自信を取り戻すタイプの人たち。
オレはキライじゃないけれど、探ってもいない秘密を大事そうに抱えるようなマネはしたくないんだよな。
それにオレはカワイイってだけで簡単に落ちるけど、カワイイってだけで続くほどオレは簡単ではないのですよ。
なんてコト言ってみたってトボトボ歩いて帰ることに変わりはねえんだけどさ。

Roughly Friday

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